SSブログ

白濱雅也+府川和生展 [展覧会情報]

6月25日より白濱雅也+府川和生展「Homeopathy」を開催します。
あくの強い濃密な展示になります。
白濱は初めての本格的な木彫作品に、府川は大型の作品に挑んでいます。
是非ご高覧下さい。

展覧会名 白濱雅也+府川和生展 —Homeopathy—
出品 木彫含む新作立体作品数点(白濱) 新作含むアクリル絵画数点(府川)
期間  6月25日〜7月7日 13:00-20;00
休廊  日曜休廊

『Homeopathy』について

人は一般的に快楽を求めますが、一方でその反対の体験も求めることがあります。悲しい物語、うるさい音楽、辛い味、残酷なシーン、絶叫マシーンなどをむしろ不快感に近い体験をしようします。
アートにおいてもそうした「痛い」作品が多く見られます。
なぜこのような苦しく痛がる作品を作り見ようとするのか?

現実の社会が厳しいものであるからそれから逃れようとする欲望が発するのは当然でしょう。しかし一方できれいごとだけで満たされたものが虚飾に満ちている事を見抜いてもいるのです。

ホメオパシー — 同毒療法呼ばれる療法があります。
病状と同じような状態を引きおこす物質を希釈して服用し治癒させるというもので「毒をもって毒を制す」という療法です。
「痛い」作品の鑑賞とはそれと似た効用があるのでしょう。
病気そのものではなく治癒に向かうための毒、そうしたものが今のアートの需要な要素のひとつではないでしょうか?気を緩めれば病んでしまいそうな現実を生き抜く術の一つなのです。

拷問や収監のように歪められた少女像を描く府川和夫、不条理な自閉的状況に自ら陥ってしまう残酷で滑稽な物語を紡ぐ白濱雅也の二人の作品に内包されるその毒を展観します。


nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 3

なるほど同治ってことかな??
by (2007-06-23 09:28) 

shirahama

コメントありがとうございます。
ワクチンと似ていますがちょっと違うようで、国内では代替療法とされています。
毒性の希釈率が高く実際の効用は完全には解明できていないのです。
その辺が私は非常に興味深いです。
by shirahama (2007-06-25 11:13) 

ASADA

田中さん、雅也さん、府川さん、
ご無沙汰しております、今は小牧市民のASADAです。
彦坂さんより、雅也さんの木彫の好評をお聞きしております、
それに府川さんの大作も見たい、しかもオープニングでみなさんに久々お会いしたい気持ち(+α、飲みたい)でいっぱいなのですが・・・
なにせ、遠方で乳児をかかえておりますので、とても残念です。また展示風景など画像で見せて下さい、お願いします。
p.s展覧会タイトル興味深いです、いいですね!
by ASADA (2007-06-25 22:46) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

インフォメーション展示状況 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。